「つくり手」のプログラムは、事業所見学の協力企業の従業員に対し実施しました。「つかい手」のプログラムを振り返った後、SDGsやエシカル消費への理解を深め、つくり手がサステナブル経営に取り組む意義を一緒に考えました。

研修の流れ

アイコンがある画像は、クリックして拡大してご覧いただけます。

①目的の説明

事業全体の目的と概要を説明します。

②つかい手向けプログラムの振り返り

映像や写真を見ながら、つかい手向けプログラム当日の様子を振り返った後子供たちのアクション宣言や保護者からの感想を紹介します。

③「つかい手」の気づきと変化

つくり手との交流を通じて、参加者の考えや行動に変化があったことを伝えます。

④SDGsとは何か

プログラムのテーマとなっている「SDGs」について解説します。

⑤つくる責任 つかう責任

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」についての解説とともに、エシカル消費と サステナブル経営についても説明。2つの活動の循環が求められていることを伝えます。 そして、従業員も一人の「つかい手」であることへの気づきを促します。

研修動画のご案内

実際の研修動画は以下からご覧ください。

研修アンケート

今回は、研修動画をYoutubeにアップロードして、つかい手向けプログラムにご協力いただいた事業所の従業員の皆様に視聴していただきました。研修後、Webフォームから「プログラムの感想」、「つくり手として、つかい手として、これから取り組んでみたいこと」について回答していただきました。

有限会社三和畜産 とんきい(こだわりの食のひみつ)

つかい手向けプログラム当日の映像の感想

  • 未来を担う子供たちはもちろん、大人にとってもすばらしい体験だと思う。
  • 「たくさん食べて作り手を応援したい」という言葉がとても印象的だった。

SDGs達成に向け、つくり手として職場で普段取り組んでいること

  • 食品ロスをなくすために、調理の仕方を工夫してよりたくさんの人に食べてもらうようにしている。
  • ペーパーレスを心掛けている。

SDGs達成に向け、つくり手として今後取り組んでみたいこと

  • 家庭の生ごみを持ち寄り、バイオガスに回して、環境に配慮した取り組みをしたい。
  • つくり手の気持ちや考え方を多くの人に知ってもらえるよう、SNSなどを使って発信してみたい。

SDGs達成に向け、つかい手として家庭で普段取り組んでいること

  • 買い溜めせず冷蔵庫にあるものを把握し、食べきるようにしている。
  • レジ袋を買わずエコバッグを使っている。

SDGs達成に向け、つかい手として今後取り組んでみたいこと

  • 生産者の気持ちに立ち、積極的に地元の商品を買っていきたい。
  • 身近な所で、何かの保全活動に参加してみたい。会社でそういった活動に参加でき る機会を設けてもらえたら積極的に参加してみたい。

これまでも社内の定例会などで、SDGsに関する事業について伝える機会はあったが、今回の研修では「家庭のゴミもバイオガスに回すような取り組みをしたい」というアイディアもあがり、従業員にとっても、今後の仕事や生活への良いヒントになったのではないかと思います。(代表取締役 鈴木さん)

京丸園株式会社(こだわりの食のひみつ)

つかい手向けプログラム当日の映像の感想

  • 普段何気なく行っている作業が、こんなに驚いていただけるのは新鮮でした。
  • 子供たちに農業現場を知ってもらえるのはうれしい思いがした。どんな手間がかかって消費者の口に入っているのかがわかってもらってよかった。生産者としてより安心安全な野菜を栽培しなくてはと思いました。

SDGs達成に向け、つくり手として職場で普段取り組んでいること

  • すべての人にあった仕事があると思っているので、その人のあった仕事をその人が やりやすいようにすること。
  • 生産ロス(現場廃棄)の削減 技術を高めて無駄をなくす取り組み。

SDGs達成に向け、つくり手として今後取り組んでみたいこと

  • 食品ロスをなくすために加工するなどして貢献したい。
  • 商品化できない野菜の残さやちんげんの培土のリサイクル。

SDGs達成に向け、つかい手として家庭で普段取り組んでいること

  • 賞味期限の切れそうなものから買う。
  • 生産者のことを思って大切に使ったりおいしく食べきること。

SDGs達成に向け、つかい手として今後取り組んでみたいこと

  • 食べ残しをしない(ロスを減らす)。
  • より安心安全な野菜の栽培をしている農園の情報を知る。

この研修の後に、B級品の青梗菜を料理して食べようということになり、ちんげん餃子を作り廃棄ロスを減らしてみました。とても美味しかったので他にも何か工夫してみようという話にもなり盛り上がりました。(代表取締役 鈴木さん)

有限会社ぬくもり工房

つかい手向けプログラム当日の映像の感想

  • 興味を持って生地に触れている姿が嬉しかった。
  • 職人さん達の「おもいを伝えたい、見に来てもらいたい」という思いが伝わってきた。

SDGs達成に向け、つくり手として職場で普段取り組んでいること

  • 限りある資源を限りある人たちが精一杯の思いで作っていることをお話と商品を通し て伝えていくことに気持ちを注いでいます。
  • 商品の色や雰囲気によって男女区別をこちらから押し付けないようにし個人の好みを尊重できるような接客を心がけています。

SDGs達成に向け、つくり手として今後取り組んでみたいこと

  • 消費者側の意識をもって、職人の励みになる意見を伝えたい。
  • 店全体で、平等な接客を心がけられればと思います。男女や年齢の区別なく誰もが良いなと思える商品作りをしたいです。

SDGs達成に向け、つかい手として家庭で普段取り組んでいること

  • 小さいことですが、期限の近い食品を選んで買っています。
  • B品を日常に使う。はんかちのB品を布巾や敷物として使う。

SDGs達成に向け、つかい手として今後取り組んでみたいこと

  • 自分が使っている商品の制作過程を出来るだけ知るようにしたい。
  • 綿紬を使ったミツロウラップの使用。

従業員の回答と同じく、私も職人さんは「想いを伝えたい」と思っておられると感じます。「映える」を意識した消費も人気ですが、本来は等身大な生活や仕事であるべきだと思います。今回の研修を通し、本当に大切なモノに気づいてくれた方が増えたのではと感じました。(代表取締役 大高さん)

小野江織物株式会社(遠州綿紬のひみつ)

つかい手向けプログラム当日の映像の感想

  • 子どもたちの興味深い様子、つくり手の方々の仕事にかける情熱に感銘を受けました。
  • 子供たちには少し渋いかなと思われた遠州綿紬のイベントにもかかわらず真剣な眼差しを持って生産者たちの話に耳を傾ける様子は正直驚いた。
    遠州綿紬の伝統と尊さをきちんと伝え、伝わった、大変意義のある体験会だったと思う。

SDGs達成に向け、つくり手として職場で普段取り組んでいること

  • 出荷先、お客さんの気持ちになって責任を持ち一日の仕事を行う。検反の作業中は小さなキズでも確実に手直しする。
  • FSC製品をもっと広められるよう売り込みをしています。

SDGs達成に向け、つくり手として今後取り組んでみたいこと

  • 今回の体験のように、実際に‟体験してもらう”ことが現状を知ってもらうことに繋がり、やってみたい、大切に扱いたいと思うようなきっかけになるのではと思いますので機屋さんにご協力頂きながら、そのような場が持てたらと思います。
  • もっと仕事に対しての間口を広げて、生活に支援が必要な人にも製造業の仕事に興味を持ってもらえるようにしていきたい。

SDGs達成に向け、つかい手として家庭で普段取り組んでいること

  • エコバッグの使用、ごみの分別など。
  • なるべく地元の食材を家庭の食卓に並べている。

SDGs達成に向け、つかい手として今後取り組んでみたいこと

  • 商品のバックグラウンドを意識しながら使用していきたいです。
  • 他の産地の伝統工芸にも興味をもつようにしようと思いました。

今回の研修で、他部署の方に生地が出来る工程や様子を知ってもらい、またSDGsについても理解してもらえて良かったと思います。私自身も、今後の事業や私生活の行動に少しでもSDGsの要素が増えていくように率先して取り組んでいきたいと思いました。(生産管理担当 松浦さん)